つばさ(・)>の徒然草

つばさなの(・)> つれづれなるままに、ひぐらし、MacBookAir とかのモニターに向ひて、心に映るほとんど誰も気にしないようなことをそこはかとなく書きつくれば、いみじうこそ物狂おしけれ(´・)>

国債入札のマイナス利回り

3 月 1 日に行われた国債の入札で「マイナス利回り」になったんで、一瞬、「あれ? どういうことだっけ」となってしまったので、自分なりに解説を試みます。

僕は、
earningmoney.hatenablog.com
これを読んで納得しました。分かり易い説明でした。…なんですけど、少し回りくどい印象を受けたんですよね。どこがどうとは説明はできませんが。

まず、「額面」が 1 万円で発行される国債があるとします。この国債の利子を年 0.1% とします。そうすると、年 10 円、国からもらえるわけです。10 年満期の国債だと、10 年間持ち続けたら 100 円もらえますね。

国債の「入札」だからオークションみたいな感じです。とはいえ、10,100 円よりも高い値段で買うと損するので、普通は落札額は 10,100 円未満になるはずです。しかし、10,101 円以上になっても買いたいという人が出て来るほど人気が出て来る場合があるのです。

例えば、銀行が事業のためにお金を借りる場合には担保が必要です。その担保としては、国債もよく用いられます。そうすると、お金を借りる能力を維持するためにたとえ損をしてでも国債を落札したいという銀行も出てくるでしょう。

そして、もっと直接的には、損を覚悟で買った 10,101 円以上の国債をもっと高い値段で買い取ってくれるところがあります。ブックオフじゃないですよ。それはどこかというと‥‥‥日銀、です。いま、日銀は市場から国債を爆買い中なんですよね。10 年間持ち続けても 10,105 円しかもらえない国債だとしても、それを日銀が 10,115 円で買い取ってくれるなら…銀行だって買いますよね、転売ヤーは儲るってわけです。

そんなこんなで国債入札でマイナス利回りが発生することは、納得できるし、おかしくはないのですが‥‥‥あれ? 冒頭に引用した記事と説明がなんか違うような…。まあいいや。

あと、額面の 1 万円って結局どこに出て来たんだろ? まあ、年利が 0.1% なので、実際に毎年もらえる利子額 (10 円) を計算する時に出て来るんだけど。何かが納得いかない…